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日本マジック界の底上げと、マジックの文化土壌の実現を。

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こんにちは、スクリプト・マヌーヴァ創立者の滝沢です。
創立者(!)ですから、私 がこのショップを作り、スクリプト・マヌーヴァという名前を付けたわけです。しかしこのスクリプト・マヌーヴァという名前、どういう意味なの?とよく聞かれます。確かにマジックの世界では耳慣れない単語なので、これを聞いてマジックはイメージしづらいかも知れません。なぜ新しいショップをこんな名前に?今日はそんなお話です。

スクリプト・マヌーヴァを作った当時は日本語版のDVDはありませんでした。そこで新しい字幕・翻訳サービスを提供する、という面を強調してアピールできる名前にしたいと思ったのがスタート地点です。そして、体を名で現したいと思っていたので、おそらく単語1つではなく動きや広がりがあるワード・チョイスの組み合わせになるのだろうという予感はありました。しかしすんなり思いつく単語は、使い古されたものや、ベタベタ感があるようなものばかり。これから新しいことを打ち出すのだ!と思っていた手前、マジックでよく使われる単語や、「マジック」という単語は使いたくありませんでした。

どうやらマジックを軸に考えても、あまり良い単語は出てこなさそう。そこでマジックから離れて、字幕をつける仕事…という方向で考えてみると、そういえば映画があるじゃありませんか。それなら映画や演劇の台本を意味するスクリプト(script)という単語がある。実際、字幕翻訳家が仕事の時に渡される台本はスクリプトと呼ばれます。そういえば、マリーニも『あなたは魔術師』という本の前書きで「奇術は短いドラマであり、奇術の解説書は奇術師のための台本なのだ」と書いています。これはアリだな、と思いました。しかし「スクリプト」だけではよくわかりません。「スクリプト」をどうするのだ?というところまで言いたい。そう思ったときに、ある小説に登場する宝飾品の名前に繋がりました。そこにマヌーヴァ(maneuver)という単語が使われているのですが、これには「巧みな処置、戦略、操縦」という意味があります。

スクリプト・マヌーヴァは設立当初から、ただ手順を紹介するだけではなく、そのマジックの裏にある文化背景や考え方までをより深く理解して欲しい、という願いがありました。それを血肉として取り入れてほしい、と。そう考えたときに translation といった単語よりも、素材を巧みに組み合わせて使いこなすニュアンスのある maneuver の方が適していると思ったのです。こうしてスクリプト・マヌーヴァという名前が誕生しました。
 



スクリプト・マヌーヴァにはそういう意味を込めました。しかし面と向かって意味を尋ねられたときに上記の説明をするのは少し大変なので、すこし翻訳して「字幕職人という意味です」と答えるようにしています。
 


ところがこの名前、自分でもなかなか気に入っているのですが、良い事ばかりではありません。前述したように馴染みのない単語なので、覚えてもらいにくいということの他にも、電話口で名乗っても分かってもらいづらい、長いので伝えづらい、領収書を書いてもらうときにも自分で書いた方が早い、さらに「バ」じゃなくて「ヴァ」なところや語尾を伸ばしそうで伸ばしていないところがまた間違えられ率を格段に高めています。「スクリプト」を「スプリクト」と間違われることもしばしば。

しかしそれらも、込めたい意味をしっかり込められたことに比べれば、どれもごく些細なこと(!)です。珍しい語感の名前が出てきてくれたことにも、意味をしっかり込められたことにも満足しています。