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日本マジック界の底上げと、マジックの文化土壌の実現を。

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パフォーミング・アートの専門家が見せてくれる演技や技術はただでさえ素晴らしいものですが、そこに複数の専門領域が重なると、パフォーマンスの面白さは劇的に増します。例えば、僕はビクター・ボーグというピアニストが好きなのですが、とりあえず「なんだよピアノか」など言わず、次の動画を見て下さい。

ゲストと2人で1台のピアノを弾くのですが…。
英語が話せない(という設定の)ゲストとの掛け合いも面白いのですが、本編は2:10ほどから。

 

 

初めに出てくるマイクを持っている白髪の人がビクター・ボーグ。この人はピアニストとしても一流ですが、それ以上にコメディアンなのです。「ハッピーバースディ」の曲をクラシックの作曲家たちが弾いたら…という演奏をしたり、楽譜が読めない譜めくりアシスタントとの掛け合いを演じたり、即興で伴奏をつけたらメインのリコーダー奏者が演奏中に吹き出すような演奏をしてみたり。彼のコンサートは全編こんな感じで、遊びと笑いに溢れています。

コメディとして面白いうえに、いざ弾いてみるとべらぼうに演奏が上手い。この彼にしかない組み合わせが、彼を他のパフォーマーと明確に差別化しています。

以前ここで取り上げたロン・ルーカスもコメディと腹話術でしたし、マジシャンならばウェイン・ドブソンも同様です(彼は僕がいろんなところで取り上げているので「またか」と思われるかも知れませんが、大好きなのです)。デビッド・カッパーフィールドが演じる「スノー」の感動は明らかにマジックの現象からだけでは得られないでしょうし、ダレン・ブラウンの提供する“不思議さ”は、「まさか本当に不思議な力があるんじゃないのか」というリアルな疑いに観客を誘導することが大きな効果をうんでいます。

マジシャンであれば専門分野は当然マジックとなります。しかし、もしそこに「全く別の専門性」を掛け合わせることができたら、他人にはまったくマネのできない独自のパフォーマンス・スタイルができあがるかも知れません。