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日本マジック界の底上げと、マジックの文化土壌の実現を。

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こんにちは、滝沢です。

寒い季節がやってきましたねー。こたつから脱出するのが一苦労な季節です。

マジックをやっている人であれば、何かしら「マジック」に対してひとつやふたつのこだわりがあるのではないでしょうか?例えば、できるだけ現象はビジュアルにするとか、道具は日用品を使う、とか…。

僕もあります。それは「手をポケットに入れる」です。

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僕自身はマジシャンではありませんが、仕事柄マジシャンの友人はたくさんいます。その中のひとりが、2013年にベスト・クロースアップ・マジシャン賞を受賞したアルス氏です。今でこそマジック・バーの責任者としてヒゲなんてはやしていますが、10年以上前の、彼がまだ10代だった頃からの付き合いです。

突然ですが、みなさんはカードやコインの技法を練習するとき、彼がどうやって練習しているか知っていますか?ほとんどの人は知らないと思います。そりゃそうですよね!

以前「トリックレス・セミナー」という企画でアルス氏に講師をお願いしたとき、そんな話になりました。初めは正確にゆっくり動かす、とかリズムにのって練習する、とかごくごく基本的なことが大事と言った後で、彼はにやりと笑ってこう言ったのです。「冬はね、いい方法があるんですよ」それが、外を歩くときはポケットに手を入れて練習する、だったのです。

つまり、冬に外を歩くときはコートを着る、そして寒いからポケットを手に入れる、そのポケットの中でコインなりカードなりの技法をやってみるらしいのです。しかしポケットの中は空間が限られていますから、自由に手は動かせません。そこで何とか技法を行おうと四苦八苦するうちに、余計な動きがそぎ落とされて、そんな環境でもできるように最小限に最適化された動きにブラッシュアップされる、というのです。また、そんな動きの過程で、オリジナルの技法ができる場合もあると言っていました。

もちろん、それを実戦で使うにはその技術を演技の動きに馴染ませなければなりません。しかしそれ以前の「技法に慣れる」「余計な動きをそぎ落とす」段階で、これはちょっと面白い方法だと思いました。彼のテクニックは自分でも言っているとおり変態的ですが、練習方法も変態的でした。つまりそういうことだと思うのです。

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いかがでしたか?この冬は手をポケットに入れて、ちょっと練習してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、アルス氏の手は「馬鹿でかい」と言って良いほど平均よりも大きなサイズです。それでもポケットという限られた空間で練習をするというストイックさも、マジシャンの魅力として必須だと思います(笑)。