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日本マジック界の底上げと、マジックの文化土壌の実現を。

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マジックを何年か続けていると「もっとうまくなりたい!」「もっと深く知りたい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。僕もそう思ったひとりで、色んな人に「どうすればうまくなれるのか?」とアドバイスを求めていました。

するとほとんど「これ読んどけ」という答えが返ってきたのです。ホアン・タマリッツ氏のFive Points in Magicでした。

僕が持っていたのはFrakson版という1988年に発売された英語の版で、赤い表紙でタマリッツが「oh!」と言っているものでした。当時あんまり英語がわからなかったのですが、単四電池で動く電子辞書を片手に必死に読んだのを覚えています。英語とか苦手な科目でしたしね(暗号解読みたいで、面白くないんですよね・・・)。

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月日は流れて2012年の6月ごろ。ふと社長から「いずみん、表紙、作る?」とのお声が。へんてこマジシャンだった頃お世話になったFive Points in Magicの表紙を担当できると聞いて、手を挙げない人間はいません。何も考えず「ハイ!」と即答して、表紙デザインを担当することになりました。

苦悩の日々が待ち受けているとも知らずに・・・。

というのも、書籍の表紙どころかグラフィック・デザインの経験もない僕は、どうしたらいいのかわからなかったからです。

もちろんテキトーに作るわけにはいきません。

仕事です。

タマリッツです。

エアバイオリンで殴られます。

 

「お前がやるんだよ」

 

デザインの本を買いまくって、さっそく勉強勉強です。

まずは基本となるイメージカラー。僕が持っているFrakson版は赤色がベースなのですが、現在流通しているHelmetic版は黄色がかかったオレンジがベースになっています。本文のテイストも、青や緑といった感じではありませんでした。どちらかというと暖色系。内容とオリジナル版のバランスをとりつつ、イメージカラーはオレンジをベースにした色にしました。

Five Points in Magicといえば、手と足を広げたダ・ヴィンチのイラストが有名です。これは、いわゆるウィトルウィウス的人体図なのですが、この図は本のコンセプトを表した非常に大切なものなので、表紙に使ったほうがいいと思いました。ちなむと、ご存知だとは思いますが顔がタマリッツになっているんですよね。少しポップな雰囲気になりましたが、本人のキャラクターとも合っていてちょうどいいと思いました。

そしてタイトル。英語の原題とは違う「和名」を作ってもいいのですが、スクリプト・マヌーヴァでは海外でもそのまま通じるタイトルをつけたいというコンセプトから、当初カタカナで「ファイブ・ポインツ・イン・マジック」とつけていました。その後イン・マジックは省いたほうが呼びやすくていいという結論になり、最終的にファイブ・ポインツとなりました。口コミは非常に大切なので、タイトルのつけ方ひとつも慎重になります。言いやすさ、覚えやすさはとても大切なのです。

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・・・と、ここまでサクッと書きましたが、実際は完成するまでに何ヶ月も時間がかかっていて、表紙の製作はかなりの難産でした。読み手だった頃は「書いてあること」を読んでいましたが、作り手になった今は「書き手が言いたいこと」を読まないといけません。これは似ているようで、実は全然違うものです。

表紙のフォントをゴシック系にするか明朝系にするか、これは書き手の意図が読めていないと選べないのです。ひとつひとつの選択には、しっかりと理由があったのです。

おかげさまで今でも売れ続けている「ファイブ・ポインツ」ですが、弊社サイトもしくは全国のマジック・ショップ様、アマゾンにてご購入いただけます。

ファイブ・ポインツ

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そういえば、以前香港に行った時にZenneth Kokというプロマジシャンの方とお会いしたのですが、その方が中国語版のファイブ・ポインツをリリースされました。

http://zennethkok.com/product/249

なんとカラーは同じオレンジ。タイトルも「五點(ファイブ・ポインツ)」。みんな考えることは一緒なんですかね?w