小さなトリックを、パーラーやステージ用アクトに変えるためのノウハウ
「これはステージでは演じられないから…」と捨てていたトリックを作り替えるノウハウ
絶妙な掛け合いと不思議なマジックで観客を魅了するモーガン&ウェストによるマスタークラス。
こちらは2部構成となっており、それぞれ扱うテーマが異なります。
今回お届けするのは第1部でテーマは「マジックをより大きく見せるには」。
ここで扱うマジックはパーラーからステージで、彼らの定義によれば「演者と観客との間に一定以上のスペースがある状況」でのマジックになります。
クロースアップとステージでは、根本的にマジックのあり方や演じ方は異なります。彼らはスリー・シェル・ゲームやカード当てなど、通常ならクロースアップで演じられるようなマジックをステージで演じますが、それを大きなステージでも演じられるように演出を工夫し、それによって手法を変えていきます。
今回は「小さなトリックやアイデアを、パーラーやステージで演じられるアクトに変えるためのノウハウ」を一挙公開します!
パフォーマンス例とその背景
今回はノウハウを説明する好例となるパフォーマンス3種類を収録。それぞれの演技の後で、解説はもちろん、どのようにして最初の小さなトリックをここまで大きく見せられるように工夫していったかを語ります。
このマスタークラスは、解説したマジックを視聴者がそのまま演じることは想定していません。
それよりもご自分の好きで、しかしパーラー/ステージで演じるには小さすぎて不向きなマジックを、いかにスケールアップさせるかという説明に重点をおいています。
今まで「これはステージでは演じられないから…」と捨てていたトリックを作り替えるノウハウをぜひ学んでみてください!
こんな方に向いたコンテンツです
- クロースアップは得意だが、パーラーやステージで演じる際に、急にレパートリーが減る方
- 「好きだけど小さすぎて使えない」ネタを抱えている方
- サロン、結婚式の余興、学校公演など、観客との距離が離れる現場に立つ方
こんな方には向かないコンテンツです
- すぐ使える完成品のルーティンだけが欲しい方(ここで解説される3演技は、あくまで考え方を説明するための実例です)
- クロースアップ専門で、今後もテーブル以外に立つ予定がない方
- 自分で考えて手を動かすより、教わった通りに再現したい方
逆に言えば、「作り替える元になるネタ」を何本か持っている方にとっては、丸ごと自分の財産になります。
知っておいた方が良い前提知識
クロースアップ・マジックを実際に演じたことのある方なら、特別な予備知識は必要ありません。スリー・シェル・ゲームやカード当てといった、マジシャンなら一度は触れたことのある現象が題材になっています。
そのうえで、知っておいていただきたい点をいくつか。
このコンテンツでは演目の手順そのものより、「なぜその手法に変えたのか」という説明が中心になります。技法の反復練習ではなく、考え方を追いかける時間だと思ってください。
また、ここでの「ステージ」は大劇場だけを指しません。演者と観客の間にある程度の距離があれば、それはステージです。サロン程度の空間で演じる方にも、そのまま当てはまります。
モーガン&ウェストについて
ロバート・ウェストとリース・モーガンによる、イギリスのマジックデュオ。ヴィクトリア朝の紳士のいでたちで「タイム・トラベラー」を名乗り、二人の掛け合いでショーを進めていきます。
彼らの持ち味は、不思議さと笑いのバランスです。トリックそのものは端正で、観客を煙に巻くごまかしがありません。それでいて会話のテンポで客席を飽きさせない。イギリスではテレビのシリーズを持ち、子どもから大人まで幅広い観客の前に立ち続けてきました。
この「客席の全員に届ける」という経験値が、今回のテーマに直結しています。大きな会場で毎日演じてきた人間が、どうやって小さなマジックを舞台に乗せているのか。その手の内を話してくれる、というのがこのマスタークラスの中身です。
購入前の不安にお答えします
難しすぎませんか。
技法の難易度という意味では、身構える必要はありません。ここで語られるのは「どう変えるか」という判断の話で、超絶技巧の習得を求められる場面はほぼありません。むしろ難しいのは、観終わったあとにご自分のネタと向き合う作業のほうです。そこは楽しい難しさだと思います。
特殊な道具が必要ですか。
新しく買い揃えるものはありません。解説の中では「小道具を物理的に大きくする」という手法も扱われますが、それも既製品を買う話ではなく、どういう発想でサイズを決めるかという話です。あなたがすでに持っているものを、どう見せるかが中心になります。
すでにステージマジックのコンテンツを持っていますが、重複しませんか。
多くのステージ向けコンテンツは「大きいマジックの演じ方」を教えてくれます。このマスタークラスは逆方向です。小さいものを大きくする、その変換の過程を扱います。この切り口を正面から扱ったコンテンツは、多くありません。お手持ちのコンテンツとぶつかりにくい内容でしょう。
実演で本当に使えますか。
収録されている3演技は、そのまま真似するためのものではありません。ただ、そこで示された考え方は、次にレパートリーを考えるときから使えます。手順を覚える代わりに、判断基準が一つ増える内容です。
スクリプト・マヌーヴァがこのコンテンツを選んだ理由
マジックを一つ紹介すれば、演じられるレパートリーが一つ増えます。しかし考え方を一つ紹介できれば、手持ちのマジック全部の使い道が変わる。後者のほうが、長く効くでしょう。
もう一つ。日本のマジック環境では、クロースアップから始めて、あとからパーラーやステージに進む方が多いはずです。そのとき多くの人がぶつかるのが、「今まで積み上げたものが使えない」という壁でした。ゼロから舞台用の演目を揃え直すのは、時間もお金もかかります。
この壁を、買い足しではなく作り替えで越える方法がある。しかもそれを、実際に舞台で毎日やっている二人が話してくれる。翻訳を決めたのは、この組み合わせが珍しく、また有用と思ったからです。
最後に
演じたいのに、演技環境に合わず棚の中にしまったままのマジックが誰にもあると思います。
面白く、好きなのに、舞台のサイズに合わないという理由だけで出番を失ったマジック。それを掘り起こして、もう一度人前で演じられる形に直す。このコンテンツで学べることは、そういう作業のお手本です。
新しい何かを買うのではなく、すでに持っているものの価値を上げる。じっくり取り組む方にとって、非常に使えるノウハウだと思います。
次にパーラーやステージの依頼が来たとき、「レパートリーがない…」とため息をつく代わりに、引き出しを開けて「あれを大きく見せられるな」と思えるように。






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