マスタークラス・ライブ・シリーズ第一弾登場!
マスタークラス・ライブとは
ヴァニッシング・インク社で話題のサブスクリプション方式のオンライン・レクチャー・コースです。毎月1人のマジシャンをピックアップし、4週間にわたり1回約1時間半のレクチャーを開催しています。このたび2020年の10月に行われたデビッド・ウィリアムソンのレクチャーに字幕をつけることができました。第一週のダーウィン・オーティスに影響を受けたテクニック・デモンストレーションについての2時間近いレクチャー、第二週のたこ糸とカードを使った様々なアイディアを紹介した1時間半のレクチャー、第三週のメモリーテストやアクトの作り方についての1時間半のレクチャー、第四週の1時間以上のインタビューとQ&A、全てをまとめたものが『マスタークラス・ライブ:デビッド・ウィリアムソン』になります。
デビッド・ウィリアムソンの凄さ
奇抜なコメディマジシャンとして有名なデビッド・ウィリアムソンですが、実際には考え抜かれた賢い手順を組む、アイディアが豊富なマジシャンです。また、IBM大会で金賞を受賞し、ロングランしたマジックショー『The Illusionists』のメンバーとして演技をする実力も持ちあわせており、そのマジックは世界中のマジシャンはもちろんショービジネス界からも非常に高く評価されています。ここではそんな彼が長年演じてきたマジックを、その裏にあるアイディアや年月と共にどのように変化していったかを交えながら解説してくれるのです。第二週目の始めに第一週目の復習をするのですが、そこではその一週間で新たに浮かんだアイディアなども話されており、その飽くなき探求心の一端を垣間見ることもできます。
好きなマジックを演じれば良い!
マジックを手順通りに演じられるようになるにはたくさんの練習が必要です。しかし、いざ誰かに見せようと思っても、いつもと違う自分を見せるようで恥ずかしかったり他の演技でのキャラクターと合わなかったりと、実際に人前で演じる時には様々な悩みやハードルがあります。だからこそ見た時に面白いと思うようなマジックがあっても、「これは自分には合わない」「これは演技に組み込めない」と慎重になってしまう人は少くないでしょう。
技術、アイデア、演技、何を取っても超一流のデビッド・ウィリアムソンですが、その中でも彼の特筆すべき特徴にその洞察力の高さ、つまり自分が感じた「面白さ」の本質を見抜く力の高さと応用力があげられます。どのジャンルのマジックでも、その本質的な面白さを損なうことなく、自分のものにするのです。彼のように幅広いマジックを全て一流以上に仕上げることは難しいですが、少なくとも「自分に合わない」という理由で好きなマジックを諦める必要は全くありません。
ありとあらゆるマジックは「自分のまま」演じられるのです。奇抜な見た目、奇抜なアイディア、奇抜な組み合わせ、これらもオリジナリティに繋がる要素ではありますが、ただひたすら「自分らしくある」ことで絶対的なオリジナリティを確立することも可能なのだと、このレクチャーを通して気づかされます。
こんな方に向いたコンテンツです
- 面白いと思ったマジックを「自分には合わない」とあきらめた経験がある方
- クロースアップで演じる場があり、オープナーに使える強い1本を探している方
- ルーティンやアクト全体の組み立て方を、実例ベースで学びたい方
- コメディマジックの「なぜ笑いが起きるのか」を分解して理解したい方
こんな方には向かないコンテンツです
- マジックを始めたばかりで、基本的な技法をまだ練習していない方
- 見てすぐ演じられる即席のネタだけを増やしたい方
- カードやコインを使った至近距離のマジックに興味がない方
- 演者の人柄や考え方の話を「余談」と感じるタイプの方
ライブレクチャーの収録です。4週間、各回およそ1時間半の講義をそのまま日本語字幕にしています。寄り道も、受講者の質問も、言い直しも入ります。そこが価値だと思える方には濃い内容ですが、結論だけを求める方には冗長に感じられるかも知れません。
知っておいた方が良い前提知識
カードの基本的な取り扱いが身についていると、第1巻と第2巻の理解が一気に楽になります。第3巻にはコインマジックも含まれるため、ワイルド・コイン系の現象を一度でも見たことがあれば入りやすいでしょう。
解説しているマジシャンについて
デビッド・ウィリアムソン(David Williamson)は、奇抜でコミカルなキャラクターで世界的に知られたマジシャンです。ただ、その見え方だけで判断すると本質を見落とします。実際の彼は、考え抜かれた賢い手順を組む、アイデアの量が尋常でないマジシャンです。
IBM(国際マジシャン協会)大会で金賞を受賞。ロングラン公演となったマジックショー『The Illusionists』のメンバーとしても演技をしてきました。世界中のマジシャンからだけでなく、ショービジネスの側からも評価されている人です。
同業者の言葉を並べると、その位置づけがはっきりします。
ビル・マローンは「面白くて、エンターテイニングで、唯一無二の存在。観るのが一番好きなマジシャンであるだけでなく、彼のアイデア、教え方、技術レベルも同じくらいすごい」と語っています。
購入前の不安にお答えします
技術的に難しすぎませんか
高難度の技法を次々に要求するタイプのレクチャーではありません。第1巻のテクニック・デモンストレーションがその代表です。見ている側には高等テクニックの連続に映るのに、実際に使われているのは簡単な技法と巧妙な構造。むしろ「難しいことをしないで強く見せる」側の発想が中心です。ただし、基本的なカードの扱いは前提になります。
特殊な道具が必要ですか
必要なのはデック、コイン、そしてたこ糸です。第2巻はたこ糸とカードを使ったマジックとギャグの可能性を扱っており、材料費はほとんどかかりません。高価なギミックを買い足す前提のコンテンツではありません。
ウィリアムソンの作品をすでに持っていても役立ちますか
既存の映像作品は「完成した演技とその解説」が主軸です。こちらは4週間のライブ講義。長年演じてきたマジックについて、その裏にあるアイデアや、年月とともにどう変化してきたかを交えながら話が進みます。第2週の冒頭では前週の復習をするのですが、そこでは「この1週間で新しく浮かんだアイデア」まで語られます。完成品ではなく、現在進行形の思考が入っているのが違いです。第4巻には1時間を超えるインタビューとQ&A、そして彼の有名なスリーカード・ルーティンのサトルティも収録されています。
実演で本当に使えますか
第3巻のメモリーテストは、ウィリアムソン自身が日常的にオープナーとして使っている手順です。デック全体のカラーチェンジが加わったことで、現象としての強度も上がっています。第3巻後半の「ルーティン/アクトの作り方について」は、手に入れた1本をどこに置くかという話なので、レパートリーの並べ替えにそのまま使えます。
スクリプト・マヌーヴァが選んだ理由
マスタークラス・ライブは、ヴァニッシング・インク社が毎月1人のマジシャンを取り上げ、4週にわたって開催しているオンライン・レクチャー・コースです。その日本語字幕化の第一弾として、私たちはウィリアムソンを選びました。
理由は、彼が最も誤解されているマジシャンのひとりだからです。「面白い人」という評価は正しいのですが、大抵はそれで話が終わってしまう。この人は、笑いの下に敷かれている構造の話、面白さの本質を抜き取って自分に移す技術の話が、非常に勉強になる人です。
最後に
好きなマジックを、好きなままレパートリーにできるかどうか。それは才能やキャラクターの問題ではなく、面白さの核をどう見抜くかという技術の問題でした。ウィリアムソンはそれを4週間かけて、実演と失敗談と雑談を混ぜながら解き明かしていきます。
観終わったあと、たぶん棚に戻したあのマジックをもう一度触りたくなります。そして今度は、自分の口調と間のまま、それを人に見せられるようになっているはずです。






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